ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

会社辞めました。〜最後の出社〜

ついに正社員として本当の最終日がやってきた。

 

一応ずっと有給休暇中ではあるのだが

以前投稿した通り

菓子折りを置きっ放しにしたことと

送別会の約束をしてしまったこともあって

二週間ぶりの会社へと向かった。

 

言うまでもなく

尋常じゃないほど憂鬱で

久し振りに鉛を飲み込んだような

胸の苦しい思いを引きずりながら向かった。

この一年半やってきたように

そういった感情を懸命に黙殺しつつ

事務所のある二階までの階段を上った。

久々の会社に対して何の感慨も抱かなかったことは

我ながら少し驚いた。

 

11時頃に着いたのだが

営業部の先輩方は外回りに出ていた。

敢えてその時間を狙って行った部分はあるものの

見事にもぬけの殻だったので驚いた。

そのうえ部長陣の三人中二人がいないし

社長すら出張中とのことだったので

拍子抜けですらあった。

 

ともかく運が良かったと言えよう。

 

良くも悪くも

あまり接点の少なかった人たちに挨拶をして回ると

みな親切で

案外いい居場所だったのだろうか

という気がしないでもなかった。

でも

おそらく社交辞令だろうし

刹那的な気の迷いだろうとも思ったので

考えないようにした。

 

 

ひと通り挨拶をし終えて

会社を出ようとしたときに

幸か不幸か営業部長に出くわした。

一瞬どういう態度をとるべきか

戸惑ったが杞憂だったようだ。

 

彼は最低限の言葉だけを口にして去っていった。

あまりの余所余所しさに恐怖心すら覚えた。

こちらは去る人間なのだから

仕方がない気もするし

逆に変に話しかけられてもそれはそれで困るので

もしろ良かったのかもしれないが

さすがに複雑な気持ちを抱いた。

 

 

その後

そこそこに接点のあった人が

一緒に昼食を取ろうと言ってきてくれたので

社内にある小さな休憩室で弁当を食べた。

 

これで最後だという気持ちから

ほんの少しだけ名残惜しさを感じたが

今まで経験した学校の卒業式などとは

比べ物にならないほど微小なものだった。

そこには

久々に会えた懐かしさだとか未練だとかは殆どなく

また会えたらいいかな、と思える程度の感情しか

もはや抱くことはできなかった。

 

きっと彼ら彼女らも

こんな人間がいたことなど

すぐに忘れることだろう。

 

 

送別会は19:30に開かれた。

まさか

その時間まで会社に居続けるわけにもいかないので

昼食を終えると会社から立ち去った。

送別会会場まで会社から距離があったので

一、二時間ほど目的地付近まで歩き

残り時間は本を読んだり

ベンチで転寝したりして時間を潰した。

 

会には六人が集まってくれ

そこそこに楽しい時間を過ごせたように思う。

彼らは優しいことに

また連絡してこいよ、などと声をかけてくれたが

実質会うのはおそらく最後だと思う。

 

 

その会の中で一人に

もっとお前は他人と接するべきだ

と言われた。

その時は、少し反論のようなものをしたものの

結局説教じみた話をされてしまった。

 

 

あえて、ここで自論を述べると

他人は薬のようなものだと思う。

薬には良い効能もあれば副作用もある。

他人と付き合いを持てば

きっと良い化学反応が起こるだろう。

しかし

そこに至るまで傷つき苦しまなければ

ならないし

面倒臭いことだってたくさんある。

そうまでして本当に得たいものなのかが

分からないのだ。

良薬口に苦しという諺もある。

他人の信頼感を得るには

それを得るだけの対価を払う必要がある。

それを得るべく

自分が好かれるように

自分を虚飾し他人を欺いてまで

取り入ろうとする行為が

本当に必要なことなのだろうか疑問だ。

 

傷つくくらいなら何もない静謐さを望むし

嘘はいつか歪みを生じさせると思う。

ただの言い訳だし逃げでしかないが

結局のところ

他人が怖い、と臆病になっているだけなのだ。

 

 

などと言いつつ

ホンモノを求めているのも事実だ。

ラノベの「俺ガイル」じゃあるまいし

そんなものが実在するのかどうかも怪しいが

前回の記事の通り

やはり何か(他人?)を求めてしまう自分がいる。

 

いい歳して

友達とは何か、などとも考えてしまう。

実際のところ

友達なんてのは余暇を潰すための

遊び道具の一つに過ぎないのではないか

という気すらする。

そんなことを言ったら

今の数少ない友達も去ってしまうかもしれない。

 

 

果たして自分はどうなってしまうのだろう。

まさしくお先真っ暗である。

 

先が思いやられるなあ。