ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

明石海峡大橋の橋脚に登りました。

11月に入り、「秋の夜長」という言葉は早くも使いづらくなってきた。気温が20度を下回るようになり、夜更かしをしていると足先が冷えてくるようになってきたのだ。秋も終盤に差し掛かりつつあるのかもしれない。

 

 

一方で、気温が低くなると空気は澄んでくるものだ。

 

タイトルの通り、今日は明石海峡大橋の橋脚に登ってみた。

数ヶ月前にそのツアーに申し込んでいたのだが、こんな時期に予約を入れてしまっていたので寒くないか少し心配だった。しかし、実際はものすごく天気が穏やかで、風もほとんどなく晴天そのものだった。おかげで、防寒具を着ていったのに暑いくらいだった。

一緒に行ったのは3人で、メンバーは高校のときの部活仲間だ。

 

 

我々が参加したのは午前の部だった。

橋の下にある博物館で9時過ぎに集合し、はじめの1〜2時間ほどは部屋に入って、明石海峡大橋の着工から建設までをまとめたDVDを見たり注意事項などを聞いた。

そして、ガイドさんの説明を館内の展示物を見学しつつ聞いたあと、さっそく橋の道路下の高さまでエレベーターで上った。

 

ツアー参加前、下から橋を見上げたときに「まさか」と思ったのだが、案の定歩く道はスケスケだった。もう少し分かりやすく言うと、よく側溝の蓋として使われている網目状の鉄板みたいなヤツが、海抜60m以上の高さに設置された歩道に敷き詰められていた。しかも、博物館のある陸側から海上の橋脚まで1kmあり、スケスケ道をそこまで歩かなくてはならない。

 

思考のスイッチを切って何とか恐怖心を抑えようとしたのだが、どうしても下を見てしまうと足がすくんで進めないので、ひたすら前方を見つめるようにした。それでも、やっぱり怖いので歩き方はペンギン歩きのような、強いて言うならウンコが漏れそうな時の格好で歩を進めた。

 

 

しかし、良くも悪くも慣れというのは恐ろしいもので、次第に恐怖心は薄れていった。下を見ても海面しか見えないので、距離感がいまいち掴みづらくなってくるのだ。もちろん、高さを意識して下を見たり眼下を通る船を見るなどすることによって距離感が掴めてしまうと、直ぐに恐怖心が戻ってくるのだが。

 

そうこうしているうちに、橋脚までたどり着き、塔内にあるエレベーターに乗り込み一気に300m近い高さまで上った。

 

 

そこから眺める景色は圧巻だった。眼下には巨大パノラマのように小さくみえる街並みが広がり、電車や車もミニチュアのように走っていた。

 

 

昨晩は夜が冷え込んだことにより空気が澄み天気も晴れ渡っていたので、東は小豆島、西は大阪や和歌山の友ヶ島までといった遠方を見渡せた。ガイドさんも、今日は絶好の大橋ツアー日和だと言っていた。かなり高いところなので寒いかと思ったが、運が良かったのか風もほとんどなく気持ちのいい天候だった。

 

つまりは、非常に満足のいくツアーだった。

万が一、彼女なんかが出来たら一緒にまた来たいなと思った。文字通り吊橋効果が期待できるかもしれないし。

 

 

ツアー終了後、地元に戻り雰囲気のいいラーメン屋さんにて白湯ラーメンを食した。

 

そして、しばらくグダグタした後に一回解散したのだが、改めてタイ旅行計画の打合せを行なった。今回のメンバーの一人がタイ旅行に一緒に付いてきてくれる友人だったからだ。

 

 

結果から言うと、タイ旅行はさっそく頓挫した。

自分自身、良心の呵責というわけでもないが、常識的な部分に押し負けてしまったのと生来の面倒臭がりとで行く気を失ってしまったのだ。加えて、一緒に行く彼も来年の2月頃に他の友人とタイに行く予定ができたらしく、わざわざこのタイミングで赴く気力を失くしてしまったらしい。

 

彼のそういう考えに至った思った理由が、こちらにある可能性も否めないが、互いに熱が冷めてしまったのであれば仕方がない。計画は早くも暗礁に乗り上げてしまった。

 

 

しかし、その代わりと言うべきか、彼はフィリピン旅行を提案してきた。

彼は既にタイやマレーシア、ベトナムなどに行ったことがあるらしいのだが、フィリピンは未踏の地なので行ってみたいとのことだった。

 

見方によっては、ものすごく利己的で自分勝手だが、もはやこの際どうでも良い。いずれにせよ、自分は当分は海外に出ることはしないだろう。

あくまで今のところは、だが。

 

 

加えて、彼らには自分が会社を辞めたことを結局伝えることができなかった。伝えられる場面はいくらでもあったのだが、羞恥心が邪魔をしてしまったのだ。

 

抱えている悩みを誰かに話して楽になったり、助言を受けたりできれば良かったのだが、どうも上手くいかない。性格的に、誰かに相談するということが自分には難しいらしい。我ながら難儀な性格だ。

 

そういった行為が自分にとって本当に意味のあることなのかは分からない。

しかし、いずれにせよ当分の間は一人で思い悩むしかなさそうだ。