平成最後の日っぽいけど最後じゃない。
一人暮らしを始めてから約ひと月が経った。
休日を独りで過ごすのには、ぼちぼち慣れてきた気がする。
先週も先々週も、週末は従兄弟や伯父と一緒に過ごしていたから、久しぶりに孤独になってしまうことに少なからず不安を覚えていたのだけれど、わりと杞憂だったようだ。
テレビを観たり、ごろごろ読書したり、車でWi-Fiが使えるコンビニまで行って動画を観たりと自由気ままな二日間を送ることができた。
たまたま、そういう気持ちになれただけかもしれないが、そろそろ環境に慣れてきたとも言えるのかもしれない。
環境と言えば、今住んでいるアパート自体も変わる。
ここのアパートはわりと古い建物なので(築年数が自分の年齢と同じくらいの24年)外壁塗装するらしく、つい2、3日前から周囲を布や足場で覆われてしまった。
以前の記事でも書いた通り、室内はすでに改装し終わっているのだが、外壁はいまだ薄汚れたグレーのままだ。
今後1〜2週間かけて塗装していくのだろう。
土曜日には、さっそく壁の洗浄作業が始まり、朝からザーザーと騒々しい音に起こされた。
窓の外の作業員と目が合うのは嫌なので、カーテンは締めきったままにした。おかげで、部屋の中は薄暗い。
外壁塗装は2度目の経験である。
まさか、この短期間で2度も家を包囲されるとは思いもしなかった。
つい数ヶ月前に実家でも外壁塗装工事があって、部屋で息を潜めるようにして過ごしたのだが、またも経験することになるとは。
特に懐かしい気持ちがあるわけではないものの、カーテンを締めてじっとしていると、久しぶりに自分の殻に閉じ籠れたような安心感を覚えたのは事実だ。
あえて暗い気持ちに浸る満足感とでもいうような…。
そのことの良し悪しは不明だが、その点に関しては少なからず懐かしさはあったと言えよう。
しかし実際、先週は少し凹んでいた面はある。
月曜の朝から社長に叱られたからだ。
社長=伯父なのだが、朝の挨拶の声が小さいなどというのを皮切りに、朝礼中に叱責された。
たしかに、悪いのは自分かもしれない。
前の会社でも散々言われ続けたことだ。
それでも聞き入れない自分は、我ながら素直じゃないと思う。
けど、元気元気って馬鹿みたいに求めるのもどうだろうか?
若者だからって誰もが元気いっぱいなわけがないだろう。
以前の会社でも、それが嫌で辞めたみたいなところがあるのだけれど、昔の人はそんなにも元気が好きなのだろうか。
自分自身、変に意固地になってしまっている可能性もなくはない。
しかし、元気であることに価値観を見出しているのなら、人を巻き込まずに勝手にやってくれ、と思う。
「元気であれば他人にも元気を与えられる。だから、元気で明るくあれ」
元気さを押し付けてくる人間は、大抵これを言い分にする。
自分はそんなこと全く思わないし、結局のところ、それは自己満足に過ぎないと思う。
勝手に、そう思い込んでいる人同士でやっててほしい。
声がでかければ、それで良いなんてのは傲慢で横柄で威圧的な考えだとしか思えない。
自分は、「いらっしゃいませ!!」と大声で話しかけてくる店は嫌いだ。恐怖感を覚えるし、何より煩い。
世間の人は、こういう人間もいるということを、もう少し考慮すべきだと思う。
全ての人が元気な人に対して、好印象を持つわけではない。
元気で声が大きければ良いなんて野蛮だ。この省エネ時代において逆行してる。
ちょっとは、こっちの言い分も聞きわけろ!!
…と、まあ、そろそろ会社に対しても不満が溜まってきた頃だ。
久々に陰鬱とした記事が仕上がった。
しかし、まあ。
おそらく、どこへ行っても多少の差はあれど不満は出てくるのだろうとは思う。
ずっと山口で働き続けるつもりはないとは言え、親戚の会社である以上、上手いこと折り合いを付けていく必要はある。
知らず識らずのうちに、以前の会社に対して抱いていたような暗い感情が出てきてしまうが、適当なところで妥協するしかない。
明日の朝礼は憂うつでしかないが…そこそこに頑張ろう…。
朝礼中、なんか良い話をしなければならないのだけど、それがまた面倒くさい。
事務作業してるのに、毎週毎週、教訓じみた事なんて話せるかい!!
本当に大人って綺麗ごと好きだよな!
ふーっ。
さて。
いよいよ、明日には新元号が発表される。
巷では今日が平成最後の日だと勘違いしている人もいるようだけど、そうではない。
とは言いつつも、気持ち的にはあながち間違いではないのかもしれない。
実際のところ、人間やはり新しいものに惹かれるもので、新元号が発表されると気持ちはそっちに行ってしまうだろう。
だからこそ、心身共に平成に浸れるのは今日が最後なのかもしれない。
来月には、ちょうど自分の誕生日もあって、25歳になる。
ついにアラサー突入だ。
平成と共に自分の青春時代も終わりなのかな、なんて思うと感慨深いものがあったりするのだけれど、今宵はそんな平成に思いを馳せながら明日を迎えたいと思う。