ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

一時帰省!樽見の大桜を観に行きました。

暦は4月。

「二月は逃げて、三月は去る」なんて言葉があるが、本当に一瞬で三か月が過ぎてしまった。

気づけば、2019年も4分の1が終わったことになる。

 

1日には来たる5月から始まる新元号の名前が発表され、我らが平成時代も終わりを迎えようとしている。

平成しか知らない自分にとっては不思議な感覚だ。

 

 

4月に入って最初の休日だったこの週末、2か月ぶりに帰省することにした。

 

10連休なんていう異常に長いGWを二週間後に控え、九州旅行の準備をそろそろ本格的に取り掛かる必要があると感じたからだ。

 

本格的に、とは言っても現時点ではほとんど準備ができていない。

全くもって今更感は否めない。

 

今回、帰省した目的は高校時代の友人に会うのが主だったのだが、それと同時に同行人を探すためでもある。

何人かに九州旅行計画の話をしたものの、唯一ついてきてくれそうな人が高校の後輩だったので、改めてちゃんとした返事を聞くことにしていた。

 

結果。

一応、なんとか賛同を得ることはできた。しかし、不承不承といった感じではある。

彼は先月にはタイにひと月行っていたこともあって、金銭的に少し苦しいのだそうだ。

 

実は今回、最初に彼に会ったときに、行く気があるか否かを聞いたところ一回断られた。理由は上記の通り。

 

その際、我ながら女々しくねちっこく説得しなおしたので、それが功を奏して、というか向こうが根負けして行くことになった感じだ。

それでいうと、少し申し訳なかったかもしれない。

 

実際、彼にも「最近、先輩はピリピリしてて欲求の発露がすごい」というふうなことを言われてしまった。

 

 

しかし、こっちにも言い分はある。

前々からタイに行きたいと言っていたのに彼は他の友人と行ってしまい、もう一人の高校友達もシンガポールやらハワイやらに行っている。

こんな状況において、フラストレーションが溜まらないわけがない。

 

彼には悪いが、あえて痛いところを突き多少の罪悪感を抱かせて引き込んだ感じだ。

 

その分、少し不安だ。

GW直前になって断られないことを願うばかりである。

 

 

兵庫県で最大!樽見の大桜

地元へは金曜日の夜に発ち、翌る土曜日の昼から高校の友人3人と合流した。

 

桜花の咲く良い頃合いだったので、少し遠出して兵庫県最大のエドヒガンザクラを観に行くことにした。

 

道中ではお互いの近況を話したり雑談をしたりした。

 

 

ついこのあいだまで院生だった友人の一人は、今月から社会人デビューということで研修を受けているとのことだった。

 

自分が以前勤めていた中小企業と比べると、彼の入社した有名企業はさすがに研修も充実していて、楽しそうにすら聞こえた。同僚も多そうだし。

羨ましい、とまではいかないものの、どこで差がついてしまったのかなと少し凹んでしまう自分がいた。

すぐに人と比べてしまうのは悪い癖だ。

 

 

しばらく走っていると、播州ラーメン発祥の店であるというので、そこで小腹を満たすことにした。

 

そもそも播州ラーメンというものがあることすら知らなかったのだが、スープは甘めでシンプルな味付けだった。

結構な人気店らしく、15時頃だというのに大勢の客で賑わっていた。

 

 

郷土のラーメンに舌鼓を打ったあと、目指すは大桜。

ラーメン店から40分ほどかけて、やっと到着した。

 

 

今回、観に行ったのは養父市にある「樽見の大桜」というもので、先述した通り兵庫県で一番大きいエドヒガンザクラとのことだ。

 

樽見の大桜は山の中腹に立っており、駐車場から少し山登りすることになった。

 

地元のボランティアと思われる人や観光客はそこそこいたのだが、山道はあまり整備されておらず、割と険しかった。

もとは石山を切り拓いて桑畑にしていたところだったらしく、周りには石垣が組まれ道にも石が散乱していて少し歩きにくい。

道の傾斜も意外にきつい。

 

麓に杖が置いていたとはいえ、お年寄には辛いかもしれないレベル。

それでも、何人かお年寄が来ていたのには驚きだ。

 

 

息を少々切らせつつ杉の木に囲まれた山道を進んでいく。桑畑を辞めたあと、杉の木を植えまくったのだそうだ。

 

ここでスギ花粉が量産されて、日本人を苦しめているというわけだ。

自分は花粉症じゃないので、特に問題ないが。

 

 

5分ほど歩き続けると、杉林で覆われていた視界が開け、一本の大きな桜の木が見えてきた。

 


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かなり大きな桜で樹齢は1000年近いという。

その分衰弱もしておりジャングルジム状に組まれた木材に寄りかかるようにして立っている。

幹の中も腐って空洞になってしまっているような状態だ。

一時期は根も腐りかなり弱っていたそうだ。

 

しかし、ここ数十年の間で地元の人の世話によって回復しつつあるのだという。

 

実際、幹の頼りなさに比べると意外に桜の花は豪勢に咲き誇っていて、優美な雰囲気を醸し出している。

 

根を守るべく幹の周りにチューブが這っており、無理やり生かされてる感は否めないものの、少なからずその生命力の強さには圧倒される。

 

 

説明看板が立っていたので少し読んでみると、面白いことが書かれていた。

 

この桜の木は元の根が弱っているので、枝の下から不定根と呼ばれる根っこを伸ばしているのだという。 

 

いずれはその根から栄養補給するので、チューブはそれを守るためのものなのだが、桜がそんな能力を持っているということに驚かされた。

 

 

桜の木の近くには屋根付きの休憩所もあったので、しばらくそこでカードゲームをするなどして花見を楽しんだ。

 

 

懐かしのホルモン焼きうどん屋へ

日も暮れてきたので山を下ると、今度は夕食を摂るべく佐用町にあるホルモン焼きうどん屋を目指した。

 

去年も後輩くんと行ったところで、個人的には3回目となる。

 

 

ちょうど一年前に初めて後輩くんに連れてきてもらったのだが、当時精神的に疲れていたこともあって、アットホームな店の雰囲気がすごく気に入った。

陽気なおばさんとおばあさんの2人が経営しており、それでいて猫もいるようなのんびりとした雰囲気のお店だ。

 

 

今回この店に行こうと提案したのは自分。

またしても我を通してしまった気もするが、良い思い出をさらに上書きしたかったので連れて行ってもらうことにした。

 

 

店ではホルモン焼きうどんが食べられるのだが、裏メニューとして山菜も食べられる。

街のチェーン店などでも山菜は食べられるとは言え、やはり全然違う。風味が違う。

 

少し食べ過ぎるくらい食べてしまった。

 

 

しかし、それが悲劇を生んだと言えよう。

 

しばらくすると、胃が張って胸焼けしてしまった。

体質的にゲップが出せないので、とても苦しくなった。せっかく久しぶりの山菜天ぷらだというのに、最後の方はかなり辛い思いをした。

特に帰りの車の中では、超絶グロッキーである。

 

おばちゃん達は相変わらず陽気で、すごく居心地のいい雰囲気だったが、あまりの苦しさで辛い思い出も上書きされてしまった。

 

しかも、店を出るとき店のおばちゃんになぜか小突かれた。

もちろん、冗談半分ではあるが、なんでそんなことされたのだろう?

 

気に入ってもらえたと考えることもできるけれど、小突たくなるほどそんなに頼らなく見えたのだろうか。

気分が悪くて口数がどんどん減っていったから、そのことを指摘されただけならいいのだけど。

 

 

翌る日曜日には、ふたたび山口に戻った。

前日の胸焼けのダメージが思いのほか残っていたが、何とか体力は回復し4時間かけて家についた。

 

とは言え身体は重く、すごく眠い。

 

明日からまた一週間が始まる。

明日の朝礼では桜の木をネタに、何か教訓じみた話をしようと思う。