ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

GW九州一周 珍道中!〈6日目〉

ここ二、三日目は鹿児県内を観光していたが、今日からは北に進路を取り九州の西側を攻めることになる。

 

幸いにも天気は回復し、観光するにも事欠かない。

しかし、そうは言っても鹿児島にはまだまだ観光したいところがあるので、しばらくは滞在し続けることにはなるのだが。

 

 

鹿児島観光④

1.和気湯(6:30頃)

最初に向かったのは温泉。野湯だ。

先日立ち寄ったコンビニで読んだ観光雑誌で偶然見つけた温泉で、坂本龍馬も新婚旅行で入浴したという由緒ある野湯だ。

 

写真を見たところ、森の中にあって秘湯感がありそうなので行ってみることにした。

 

 

道中、辺りは濃い霧に包まれていた。

雨こそ上がってはいるが、まだその余韻が残っているのだろうか。霧島付近ということもあって何となく幻想的な雰囲気が漂っている気がしてくる。

 

しばらく霧の中を進んでいくと、道は森の中へ。

そうこうしているうちに、霧も晴れてきて和気湯の駐車場へと到着した。

 

辺りは静まり返っていて、ときおり付近の建物からニワトリの鳴き声が聞こえてくる。

 

 

車を停め、川沿いに設けられた遊歩道を5分ほど歩いていくと、少し開けた場所に出た。

 


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温泉は遊歩道の一角にあって、脱衣所も洗面器も何もない。

昼間だったら、人通りもあったかもしれないので早朝に訪れたのは正解だったと言える。

 

そうは言っても、周囲は森に囲まれているので辺りは静まり返っている。マイナスイオンも多そうだ。

 

 

服を置けそうな場所もないので、適当な石の上に置いて、さっそく入浴。

 

水温はぬるめ。

すぐ近くに川が流れているので、せせらぎを聞きながら浸かることができる。早朝ということもあって、鳥の鳴き声も合わせて心地よいBGMだ。

 

浴槽は2つあり、歴史を感じる石垣で組まれている。

屋根も何もないので砂や落ち葉が目立つが、温泉自体は白濁しており身体に良さそう。

温泉は浴槽の底から湧いているらしく、石の隙間から少し熱い湯が出てくる。

 

先日、後輩くんと別行動案が出たときに一人で来ようかと思っていたが、天気の悪い中この温泉に浸かるのは少し厳しだろう。

まさに野湯って感じだ。

 

 

しばらく湯に浸かっていると、後輩くんが謎のカミングアウトをしてきた。

「なんかキンタマが痒い」

 

…はい?

 

彼いわく、ここ数日股間が蒸れたり風呂に浸かったりする時に痒くなるのだそうだ。

 

ぜったいタムシやん。

そういえば最近、温泉に入るとき床に座っている彼の姿をよく見た。おそらく、そこで感染したのだろう。

 

幸いに浴槽は2つ。

これから温泉に入るときは距離を置くことにしよう。

こちらとしても、気をつけなければ。

 

できればシャワーでも浴びたいがそんなものはない。

よくよく考えたら、野湯って衛生的にどうなん?

 

 

それはさておき。

温泉のすぐ脇には、きれいな川が流れている。

風呂上がりに少し辺りを散策して、その場を後にした。

 

 

2.犬飼の滝(7:30頃)

次なる目的地、霧島神宮を目指して車を走らせる。

かなり霧は晴れてきたが、まだ少し霞んでいる。

 

その途中、滝の看板を見つけたので少し立ち寄ることにした。

 

道の脇に展望台が設けられていたので、そこから覗くも霧が濃くてその姿を見ることはできない。

諦めて帰ろうとしたとき、カメラマンがやってきたので少し話をした。

 

そのカメラマン曰く、ここは坂本龍馬も来たらしく、かなり雄大な滝なのだそうだ。

 

うーん、そこまで言われると見てみたい…。

 

すぐ近くに滝の近くまで行ける遊歩道が整備されているということなので、せっかくだし行ってみることにした。

そんなに時間がかかるというわけでもないらしいが、予定外の観光なので少し急ぎ足で歩道に沿って川へと下りていく。

 

 

途中、河原へと出る小道を見つけたので少し行ってみることにした。

きれいな水が流れている。

辺りは大きな岩がゴロゴロ転がっているが、なんだかもう少し行けそうだ。

 

なんて言っているうちに、変な冒険心が出てきて、川に沿ってどんどんと進んで行ってしまった。滝にたどり着けるとも到底思えないのに…。

 

童心に返って、アスレチック気分で川を上るも案の定、滝にはたどり着けず引き返す羽目になった。

さっと観て帰るつもりが、長居してしまった。

 

それでも滝はなかなか壮大で、来て良かったと思える壮観さ。

久々に童心に返って身体を動かせたのも良かったと思う。

 

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予想外に時間を費やしてしまったので、帰りは駐車場のある崖の上まで猛ダッシュ。運動不足の身体にはかなり辛かった。

 

3.霧島神宮(8:30頃)

ついに辿り着いた霧島神宮

アマテラスの孫、ニニギが人間界に降りてきた天孫降臨伝説の舞台だ。

歴史好きの自分としては、是非とも来たかった場所だ。

 

多少霞みがかってはいるが、空は晴れ昨日までの嵐が嘘のように思える。

 

 

さっそく車を停め橋を渡ると、大きな石碑と鳥居が見えてきた。

神宮へと続く階段を上り、少し歩くと展望台があった。

 

天気が良いと開聞岳も見えるそうだが、残念ながら霧が濃いせいでその姿は見えない。

霧島の名に違わない霞みっぷりだ。

近くには龍馬夫妻の看板もある。

 

しばらく歩いていくと、ついに社殿が見えてきた。

思いのほか、赤みも強いし装飾も派手だ。伊勢神宮出雲大社とはテイストが違うらしい。

 

さっそく参拝列に並んでお参りをした。

これで、日本の有名な神様には一通りお参りできたんじゃないかと思う。

せっかくなので、家族へのお土産用に家内安全御守りを一柱購入した。

 

 

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社殿の近くにも、人型の梢があったり風穴があったりと不思議なものがたくさんある。

歴史を感じる裏道などを散策するだけでも面白い。

 

パワースポットということなので

「おらに元気を分けてくれー!」とばかりに英気を養えた気がする。

 

 

4.霧島最古の岩風呂 目の湯(10:00頃)

霧島神宮を離れ10分ほど車を走らせた先に野湯があるそうなので、今度はそこに行ってみた。

 

道路のすぐ脇にあり、秘湯感はあまりない。

公園の脇にある小川って感じだ。今朝の和気湯以上に散策道と整備されており、入浴するにはかなり勇気が要りそうだ。

 

それに、霧島最古の岩風呂ということだが肝心の浴槽にはイトミミズが湧いていた…。

気持ち悪くてさすがに入れない。

 

すぐそばには温水の川が流れており、そこにもイトミミズがちらほらいる。

しかし、せっかく来たので足だけでも入ってみることにした。

 

ふと、水たまりを見ると泥が。

川の流れがある所は砂っぽいが、少し淀んでいる所だと泥が溜まっているようだ。泥パックができる!

 

大分で泥温泉に浸かりたかったが、できなかったので、ここぞとばかりに塗ったくる。さすがに手足だけしか塗らないが、心なしかスベスベする気がする。

 

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そんな風に遊んでいると、家族連れがやってきて、物珍しそうに眺めてきた。

裸にならなくて良かった…。

 

そんな中、声を掛けてきた人がいたので、川の泥を掬って見せたり触らせてあげたりすると喜んでいた。

 

自分たちも童心に返ったように川遊びを楽しみ、結局1時間もここに居座った。

こんな街中に温泉が湧いているなんて、さすが火山地帯だ。

 

 

5.湯之城温泉(11:30頃)

またも野湯。

それも、立入禁止だ。理由は有毒ガスが漂っているせいらしく、あくまで自己責任のもと入浴する必要がある。

 

駐車場に車を停め、山道を歩いていく。

1キロはあるだろうか。結構距離がある。

辺りには硫黄の匂いが漂い、自己責任ということもあってドキドキする。

 

そろそろ疲れが出てきた頃に、目印を見つけたので道を外れ林に分け入っていくと、川を発見。

 

そう、ここも川自体が温泉なのである。

しかし、先ほどとは規模が全然違う。かなり広い。

 

立入禁止ということもあって、周りに人もいない。

 

あいにく、ここにもイトミミズが時おり上流から流れてくるが、面倒なのでもう気にしないことにした。

思い切って、スッポンポンで入浴。

 

川底では至る所から温泉が湧出しておるようで、気をつけないと足の裏を火傷してしまいそうになる。

 

ちょうどいい温度の場所を見つけるのが肝心だ。

しかし、前に来た人が作ったのか分からないが、ちょうどいい浴槽がいくつかあるので、あまり浴槽探しにあまり苦労はしなかった。

 

ここも泥パックが楽しめるので、体に塗ったくる。

思い切って、身体全体に。(このあと、身体から硫黄臭が漂うという悩みが発生する)

 

 

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川そのものが温泉なので、段差のある所に行けば、肩にお湯がドバドバとかかってきてすごく気持ちがいい。

なにより、広いので爽快感がヤバい。

 

すぐ近くでは硫黄ガスが噴き出しており、風向きには気をつける必要があるが、地獄と極楽を合わせたような不思議な空間だ。

最高の秘湯と言える。

 

ここでも長湯をしてしまったが、自分たちが帰る頃にポツポツと人が来だした。

 

男女3人組や夫婦、外人までも来ていた。

彼らは果たして温泉に浸かる気なのだろうか。

 

それにしても、ここは本当に面白い。

離れるのがかなり名残惜しかったが、先を急ぐことにした。

 

熊本観光!

1.神瀬の石灰洞窟(16:50頃)

川の温泉でかなりの時間を費やしてしまったが、ついに熊本突入である。

 

途中、えびの高原やニンニクのよく効いたラーメン屋などに立ち寄りつつ、着実に北上。

 

 

そんな中、熊本に入った直後に面白そうな立ち寄りポイントを見つけた。

 

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山へと続く細い道を登っていくと、それはある。

石灰でできた洞窟らしい。

 

洞窟の前には神社があり、とりあえず参拝。奥にはめちゃでかい洞窟がある。

 

辺りは薄暗く、高千穂の天安河原以上に気味が悪い。

洞窟の中はポッカリと大きな穴が空いており、地の底まで続いているようでなんか怖い。

 

看板によると底には水が溜まっているらしい。

また、穴に背を向けて石を投げ入れると何か良いことが起こるらしいので、さっそくやってみた。

 

…落っこちそうな恐怖感が勝って、けっこう肝が冷える。

 

イザナミが祀られているということもあって、地獄の入口にやって来たような感覚になった。

 

 

2.通潤橋(18:30頃)

日照時間駆け込みで、熊本名所を観光することにした。

 

正直、名前を聞いてもあまりピンとは来なかったが水が橋から流れ落ちる有名な観光名所だ。いつか写真か何かで見たような気がする。

 

辺りは既に薄暗く時間がないので、猛ダッシュ

付近に車を停めて、橋があると思しき川に向かうべく谷を駆け下りていく。

今日はなんだかこんなんばっかりだな。

 

しかし、いつまで経ってもたどり着けない。

途中、吊り橋を通りかかった時に

人を見つけたので、話しかけることにした。

 

…どうやら間違えたらしい。

橋からは五老ヶ滝という滝が見えたので、怪我の功名ではないが、とりあえず写真を撮っておいた。

 

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今度は崖を駆け上がり、急いで通潤橋を目指す。辺りはけっこう暗くなってきている。急がねば。

 

 

車を走らせること5分。やっと通潤橋に到着。

道の駅もあるが、当然ながら既に閉まっている。覗きたかったなー。

 

それに、あれ?

橋から水が出てない…。

 

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時間によるものかとも思ったが、どうやら熊本地震の影響で壊れてしまったらしい。近くに寄ることもできない。

 

レンガづくりのただの橋…。

水こそ流れ落ちてはいなかったが、この橋自体は隣の集落まで水を運ぶ大事な橋なのだそうだ。

 

せっかく来たのに残念だが、早く復旧してもらいたいと思う。がんばれ、熊本。

 

 

駐車場には藁で作られた「美女と野獣」や謎のキャラクターが展示されていた。

高さ2.5メートルくらいあって、かなり大きい。

 

田舎の道の駅は、いろいろとぶっ飛んでて面白いなー。

 

 

6日目の終わりに。

今日は、天然温泉に入りまくれたのが印象に残った。なかなか、あれほどワイルドな温泉もないだろう。

 

ただ、硫黄の匂いが身体に染み付いて、服まで臭いのは考えものである。明日にはマシになっているだろうか。

 

TO BE CONTINUED…