ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

GW九州一周 珍道中!〈7日目〉

前日の夕方頃に熊本へと足を踏み入れ、今日は世界遺産で有名となった天草観光する予定だ。

小学生の頃から天草一揆については歴史の授業で学んできたが、あまりよく知らないことも多い。今日は、歴史をたくさんお勉強できそうだ。

 

 

熊本・天草観光!

1.三角港(7:00頃)

今朝も6時には活動を開始して、天草を目指して車を走らせる。

天気は悪くない。朝だからか少し霞んではいるが、気持ちの良い気候だ。

 

途中、有名な港があるということなので立ち寄ってみることにした。

 

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なにやら古そうな建物が建ち並んでいる。

歴史を感じさせる石垣によって港や水路が組まれており、辺りには落ち着いた雰囲気が漂っている。

 

穏やかな波が打ち寄せるその港には釣り人もたくさんいて、気持ちまで穏やかになる。

 

この港は明治時代に作られたもので明治三大築港の一つに数えられており、世界文化遺産にも登録されているとのこと。

 

 

まだ早朝なので、辺りには釣り人くらいしかいない閑散っぷり。

 

大きめの運動場くらいの広さしかないので、ぶらっと立ち寄るにはちょうどいい。

 

洋風の館が多く建っており、それらを写真に収めつつ港をあとにした。

 

2..天草キリシタン資料館(9:00頃)

 

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天草へは橋を渡って行けるようになっているらしい。

この橋自体も、景色がきれいでちょっとした観光名所になっているとのこと。

実際、途中途中でお酒の「いいちこ」のCMとかで使われてそうな趣きある港や海岸を見かけた。

 

天気も穏やかで絶好のドライブ日和である。

 

 

そうこうしているうちに、天草キリシタン資料館へ到着。

天草四郎ミュージアムというものもあるらしく是非とも行きたかったが、時間の都合上そちらは諦めることにした。

 

資料館の近くに行くと、犬の散歩をしているオジさんが話しかけてきたので、少し天草の名所や名物について聞いてみた。

 

この辺りの名物は魚らしく、美味しい刺身が食べられるお店がいくつかあるらしい。後で行ってみよう。

 

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さっそく天草四郎とご対面。

ここでは貴重な陣中旗を展示してあるというので、楽しみである。

 

さっそく中に入ってお勉強。

天草一揆自体は小学生でも知っている事件であるが、その詳しい経緯や内容を知っている人は少ないのではないかと思う。かく言う自分もそうだ。

 

彼らがどのように戦い、どのように命を散らしたのか分からないことが多い。

今回、それについて多くを知ることができた。

 

たった15歳で農民をまとめ上げ、一度は幕府軍を倒した彼らの熱量は凄まじい。そして、その影響力はかなり大きかっただろうことが推察される。

 

彼らに待ち受けていた運命はかなり辛いものだったが、こうして日本独自の文化が残っている以上、決して全てが無駄に終わったのではないのだろうと思う。

 

日本人は比較的宗教には疎いところがあるが、天草の人々のように信仰の自由を求めて必死に戦った者もいたのだということを学ぶことができた。

 

 

3.いけす料理とらや(11:00頃)

資料館で出会ったオジさんがオススメしてくれた海鮮丼を食べるべく、少し早めではあるが昼食をとることにした。

 

店内には生簀があり、いかにも新鮮そうだ。運河のほとりに建っているので窓からは川が見え、さながら屋形船にでも乗っているような気分になる。

漁船や、時には自衛隊の小型船が運河を行き交っていた。

 

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しばらく待っていると、海鮮丼登場。

生簀がいくつもあったので新鮮だろうとは思っていたが、予想以上の新鮮さ。

 

丼に乗ったエビがピクピク動いている。

箸で掴もうとすると、ビクンッと身体を仰け反らすので、思わずこちらもびっくりしてしまう。

 

そこまで新鮮だとやはり味も一品で甘い。

値段的には少し高めだったが、それに見合った料理を口にできたのではないかと思う。

 

 

3.崎津集落(13:00頃)

天草の一大観光名所であり、世界遺産にも登録されている崎津集落に到着した。

 

GWだからか集落近辺へは車の進入が禁止されていたので、少し離れた道の駅に車を停め集落まで歩いて行った。

 

その道中でも、この地域特有の街づくりや不思議なアートなどを見ることができ、町全体に独特の雰囲気を感じる。

 

しかし、それ以外の面に関しては普通の街並みで、わりとよくある道の狭い漁村という印象だ。

 

 

世界遺産とは言え、町には人が住んでおる。

自分たちのような観光客がぞろぞろと家の前を歩き眺められるのは、さぞ嫌だろうなと思いつつ集落の中心部へと向かった。

 

10分ほど歩くと、目玉の教会を発見。

しかし、そこでスタッフの人に声を掛けられた。何やら今は使用中らしい。ミサか何かやっているのだろうか。

 

あと数十分したら内部見学ができるとのことなので、近くの資料館に立ち寄って時間を潰すことにした。

しかも、タダ。ボランティアの人が色々と教えてくれた。

 

話によると、行こうと思っている教会自体は世界遺産ではなく、町全体が世界遺産なのだという。それもそのはず、教会は明治に入り信仰の自由が保障されて以降に建てられたものであり、わりと最近造られたものなのだ。

 

とは言え、教会にもいわくつきかあって、もともと絵踏みが行われていた場所に建てられたそうだ。当時のキリシタンたちの思いがひしひしと伝わってくるようだ。

 

また、この地域では一年中しめ縄を飾っているのだそうだ。その行為によって、自分がキリシタンでないと証明しているのだという。

今でも残っている風習なのか、観光用に掲げ続けているのかは分からないが、改めて特殊な文化だと感じた。

ほかにも、貝殻をマリア像に見立てて崇拝する文化もあったらしく、彼らの信心深さには驚かされた。

 

 

そうこうしているうちに、教会の公開時間に。

教会はカトリック様式で、内部はそれほど広くはないものの、教会らしい雰囲気。世界遺産ではないらしいが、色んな人の思いが教会には詰まっているのだろうなと感じた。

 

近くには神社や、キリシタンゆかりのものもあり、それらを散策しつつ集落をあとにした。

 

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その後、向かったのは大江天主堂。

近くにロザリオ館という資料館があるので、そちらも行きたかったが断念。

教会だけぶらっと観て回ることにした。

 

本当に急ぎ足である。自分へのお土産として謎の餅だけ購入してその場を後にした。

もう一回、じっくりと観て回りたいなあ。

 

4.おっぱい岩(15:00頃)

かなり名残惜しいが、天草観光は終了。

今度は長崎に向かうべくフェリー乗り場へと向かうべく、島の西側を北に向かって走る。

 

しかし、穏やかな天気も相まって海岸線を走るのはとても気持ちいい。

キリシタン資料館で出会ったオジさんもオススメしていたが、本当にドライブ日和だ。潮風が心地よい。

南シナ海を観るのは、初めてである。

 

 

途中、おっぱい岩なるものかあるというので立ち寄ることにした。

 

岩は、磯遊びができるゴツゴツとした岩が乱立する一つだ。

あたりにはアオサが生えており、それを採っている人もいる。

 

味噌汁に入れ放題だ…とばかりに持って帰ろうかと思ったが、やめた。たぶん腐る。

 

海岸をぶらつきながら歩いて行くと、ついに発見。

なるほど、ぱいおつだ。それも大巨乳。

 

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触れば母乳の出が良くなる子宝に恵まれるとかいう話があるそうだが、男だし彼女もいないので、まったくご利益は得られそうにない。

 

とは言え、せっかくなので触ってみる。

童貞なので、周りの目を気にしながらドキドキお触り。…固かった。

 

 

車へと戻る途中、何かの死骸を見つけた。波によって打ち上げられたものらしい。

 

「うわっ、UMA⁉︎」

思わず声を上げてしまったが、よく見てみると、毛が波によって削り取られた猫の死骸。耳もない。

 

一瞬、UMAかと思いテンションが上がったが、ただの猫。

なんだか気味の悪いものを見てしまった。

 

5.原城(18:30頃)

長崎の原城を目指してフェリー乗り場へ。

案の定、車は大量に待っており、長時間の待ちぼうけを食らうことになった。雲仙辺りも今日中に観光したかったが、無理そうだ。

 

辺りを散策するなどして時間を潰すこと1時間半。

熊本・天草を後にし、長崎を目指す。

 

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船に乗ると旅をしているなーという気分になる。

数日前に大隅半島から薩摩半島に渡ったときはあいにくの雨だったが、今日は甲板に出て潮風に当たることができる。

夕日もすごく綺麗だ。

 

 

そのとき、海面から何かが飛び跳ねてきた。かなり大きい。

 

船からは遠いので、目をこらして見てみる。あれは、イルカ…?

 

2匹が仲良く、波の上をジャンプしている様子が見てとれた。

あとで知ったことだが、この辺りはイルカウォッチングが有名らしい。

野生のイルカを見られるなんて、非常にラッキーだ。

 

 

30分ほどの船旅を経て、港に到着。

初の長崎上陸だ。

 

時間はすでに18時。

夜は目前だが、近くに天草一揆の最終決戦地である原城があるというので向かうことにした。

 

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原城は、二度と信者たちに籠城されないよう徹底的に壊されている。

石垣はとことん破壊され、埋められ、幕府の用心深さと執念を感じる。

 

敗北したキリシタンたちは女子供関係なく惨殺されたと言われ、心なしか気分が重くなってくる。

 

城の天守台には供養塔があり、お参りしてその場をあとにすることにした。

以前、テレビで心霊スポットとして紹介されていたので、長居していたら何だかヤバそうだ。

 

野生のキツネを見られたのが唯一ハートウォーミングな出来事だった。

 

 

7日目の最後に。

今日の疲れを取るべく訪れた温泉は小地獄温泉。

六角形の木製屋根が特徴的な温泉だ。

中は少し薄暗いが、店のオジさんも含めてなかなか良い雰囲気。この店でしか売っていないという饅頭を土産として購入した。

 

そして、夕食に立ち寄ったのは、街のなかにひっそりと佇むちゃんぽん屋さん。

自分たちたった2人が店に入るだけでいっぱいになるような小さなお店だったが、穏やかな笑みを湛えたおばあちゃんが、色々と話をしてくれた。

ちゃんぽんは、めちゃくちゃ美味しいというわけでもなかったが、店の雰囲気はとても良いものだった。

 

 

今日は、行きたいところにあまり行けず少し欲求不満ぎみだが、最後に地元の人の優しさに触れることができた。

明日は、長崎市内観光。実質、明日が観光最終日となる。

長崎にも行きたい場所はたくさんある。色々と効率よく観て回りたい。

 

 

TO BE CONTINUED…