秋吉台の山焼きしてみた。
2021年も早や2ヶ月が過ぎた。
今回が今年に入って初投稿。あけましておめでとうございます笑
コロナや大雪の影響もあって基本家に引きこもっていたせいで、しばらく特筆するようなことが起こらなかったわけだが、久しぶりにお出掛けしたので更新。
我ながら、気まぐれ日記にも程がある。
山を放火しました
本日2/28に向かったのは秋吉台。
日本ではなかなか見ることのない大草原が広がる景色は、いつ見ても開放感で胸がいっぱいになる。
そんな秋吉台では毎年2月に、その景観維持を目的に山焼きが開催されており、山口県の一大恒例イベントとなっている。
全国的にも珍しいイベントではないかと思うし、風向きによっては遠く離れた街でも煤が空から降ってきて非日常感たっぷり。
その様は世紀末感あふれんばかりだ。初めて見たときは、そう思った。
そういった山口特有の文化を体感してもらおうと、秋吉台少年自然の家では火入れの体験会を例年実施している。なかなかできる体験ではない。
なにより公然と放火ができるだと…?
背徳感マシマシかあ!これは参加するっきゃない!!
ということで参加決定。
しかし、参加するには事前の応募が必要で、去年は残念ながら落選してしまった。
ので、今年は思いの丈をメール文にしたためて送りつけたやった。
結果、幸いにも今年はめでたく当選!
これで、堂々と放火できるぞー!!
話によると、80人の定員のところ300人近く応募があったらしい。意外と人気の行事だったんだなあ。
あるいは、みんな放火欲が溜まっているのかもしれない。
8:30 開会式
少年自然の家に着くと親子連れが大半。
自分みたいに一人で参加しているのは、かなり少数派らしい。
受付を済ませ、まだ開会式まで時間があるようだったので周囲を少し散策してみた。
うわー、懐かし。飯合炊さん。
いろんなこと思い出すなあ。…黒歴史も。
もういいや、戻ろ。
そうこうしているうちに集合がかかり開会式。
一応、自然の家なので「起立、礼」の号令がかかる。これも高校生ぶりやな。
日程や注意事項の説明、誘導係員の紹介を経て開会式終了。
その後、近くの斜面で火入れ&火消しの小規模な実演が行われた。
昨晩の夜露で地面は湿っており、火の付き具合は微妙な感じらしい。
上手くいくのだろうか。
9:30 山焼き見学・体験
レクチャーを終えると、小高い丘にぞろぞろと移動し、火付け第一弾をまずは見学した。
最初は遠くでパチパチと小さく草木の爆ぜる音が聞こえるだけ。やっぱり湿っとんかなあ。
が、しばらくすると轟々と音を立てて激しく燃え始めた。
すごいな、これは。急に燃え上がるんだなあ。
長い草が生えているところでは、どんどん燃えて、2〜3メートル近い火柱が上がりはじめた。恐ろしい。
一方で、さらにしばらく見ているとしゅんっと火が収まっていく。
燃えるものがなくなると、とたんに消えていくらしい。
いよいよ自分たちが火を入れていく番。
誘導係員の指示に従ってバーナーで少しずつ火を付けていく。
最初はチョロチョロとした小さな火だったのに、1分もしないうちに強い熱波を放ちながら燃え広がっていく。
これが、ほんとの火事だったらかなり怖いと思う。
風向きによって煙が自分たちの方にやってくると、視界は真っ白。
さらに目や喉が煙の刺激でとても痛い。
玉ねぎ100個分レベル。
小さい子なんかは何人か、目の痛さで泣いていた。
とはいえ、間近で大きな火が燃えているのはまさに圧巻。
黒歴史もストレスも、みんな燃えちまえー!
約1時間ほど、周囲の野原を焼きイベントは終了。
煙に巻かれたことで、すっかり燻されてしまった。
酒のつまみに良さそう。あとで小指でもしゃぶるか。
何はともあれ特に大きな事故もなく無事に終わったようだ。良かった良かった。
ちなみに、これがBefore
こっちがAfter
お山がひとつ、こんがり焼き上がりました。
11:30 ひとり探索
イベント自体は午前中で終わったので、文字通りの焼け野原をひとり探索してみることにした。
ほえー。よく焼けたなあ。
もちろん全部、自分たちが焼いたわけではない。
けど、火は思っている以上に燃え広がりやすいことは分かった。火の扱いは気をつけないとな。
火遊びはダメ、ゼッタイ。
ま、何より山口の伝統文化に触れる貴重な体験をすることができたのは良かった。
そんなことを思いながら、途中みつけたベンチに腰かけつつ持参したクリームパンを食べた。
煙たさ残る秋吉台ではあるが、春を目前に控えて吹く風は心地よい。
黒く装った秋吉台もシックでカッコいいものだ。
とはいえ、いつまでもいたらマジで燻製になりそうだったので煙臭さを洗い流すべく温泉へと向かった。