ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

山口を去ることにした件。

10月に入り、急に気温が下がって少し肌寒くなった。

そこかしこで秋の虫が響き、季節が変わったことを感じさせられる。

今年もあと残り3か月。時間が過ぎるのは早い。

 

 

ついに山口を去ることに決めた。

前々から、山口をいつ去ろうかと考えては躊躇い、惰性で現状維持してきたわけだけれども、ついに決意を固めることとなった。

 

遡ること、この前のお盆明け。

いつも行っている農園ボランティアに滞在中のフランス人から、ニュージーランドへワーキングホリデーに行かないかというお誘いを受けた。

個人的には、退職したらヨーロッパへ向かおうかと考えていたけれど、正直なところ凄く不安だし自分の英語力(コミュニケーション力)にも自信がなかった。

 

そのフランス人は英語が堪能なので、もし一緒に行動できたのなら困ったときに助けてもらえるので心強い。

ふたつ返事で「I want to go!!」と応えた。

 

もとから秋頃には退職したいと考えていたから、あとは会社に伝えるだけ。

どのタイミングが良いかと考えていたけれど、たまたま社長と2人きりになることがあったので思い切って伝えた。

 

フランス人からのお誘いがなければ、いつまでもダラダラと続けていたかもしれない。

何よりも、とある本が退職を伝える時に背中を押してくれた。

 

今年の春頃、農園のオーナーから「アルケミスト」という本を借りて読んだ。

世界的に有名な本なのだそうだ。

その本には、人生を変える予兆を見逃してはいけない、と書かれてあった。

8月に入り、たまたま自分の仕事が落ち着きフランス人からお誘いを受けた、それは自分にとっての「予兆」だと思った。

 

もし、その本を読んでいなかったら、いまの生活を捨てることを恐れて行動を起こさなかったかもしれない。

本を貸してくれた彼と、旅に誘ってくれたフランス人には感謝。

これも運命の導きなのかなと感じた。

 

 

そんなこんなで、残り約1か月。

山口で過ごした4年半という歳月で出会った人たちに別れの挨拶を伝えながら最近は過ごしている。

 

正直言って、少しだけ未練はある。

それなりには楽しかったし、山口を離れることで、もう手に入らないこともあるかもしれない。

実際、自分自身がそれほど困ったいなかったからこそ4年半もの時間を山口で過ごしていたと言える。

 

ただ、何も捨てられない者は何も得ることができない。

特に、ワーキングホリデーなんてのは期間限定。

この期を逃せば人生で二度と挑戦できない。いろんな人に、そう言われた。

 

残された時間はあまり多くはないけれど、今できることを精一杯、悔いの残らないように過ごしたい。

 

思えば、山口も住めば都。

自然の多い住み良い所だ。