ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

岐阜で見つけた秘湯!大白川露天風呂

今年のお盆休みは9連休。

久しぶりに地元に帰ってゆっくり…と思ったが、実際には外出ばかりで家にいる時間はなかったように思う。

 

友達と遊んだり家族旅行に行ったり…。

充実はしていたとは言え、もう少しゆっくり寛ぎたかった気もする。贅沢な悩みである。

 

簡単にまとめると

1日目:墓参り、買い出し

2日目:大学友達と箕面・難波観光、高校友達と夜中ラーメン

3日目:買い出し、高校友達と明石焼き店へ

4日目:〈家族旅行〉下呂温泉、高山観光

5日目:〈家族旅行〉白川郷、金沢観光

6日目:〈家族旅行〉福井の永平寺観光

7日目:家でゆっくり

8日目:高校友達と佐用町観光(飛龍滝、ホルモン焼きうどん屋)

9日目:帰宅

 

これだけだとただの自慢みたいになってしまうので、今回の記事では家族旅行で訪れた岐阜で見つけた秘湯を紹介したいと思う。

 

泉質も景色も文句なし!

大白川露天風呂!!

その温泉を見つけたのは、金沢で兼六園を訪れたり名物の金沢カレーを堪能したりしたあと、御母衣湖近くにある宿へと向かう途中。

宿は素泊まりだったのでスーパーに立ち寄ったのだが、両親が買い出しに行っているあいだ車の中で地図を広げていると、なんだか面白そうな温泉を発見した。

 

どうやら山の中にあって、近くには白水という名の湖があるそうだ。それに入湯料は350円でわりとリーズナブル。

しかも露天風呂。

 

 

旅行に温泉は欠かせない。

さっそくスーパーから戻ってきた父親に打診してみると、行ってみてもいいと言ってくれたので道草がてら寄ってもらうことにした。

 

 

156号線を通って白川郷から少し南下したところを右折、つまり西にハンドルを切り白川国立公園に指定されている山間へと入っていく。

 

 

ネットの情報によると温泉は18時までやっているとのことだったが、すでに時刻は17時。

下手をすると着いた頃には入浴を断られてしまうのではないかと、親が言うのでスマホで問い合わせを試みるも圏外になっており、連絡の取りようがない。

思っていた以上に山深いところにあるようだ。

 

 

次第に道も狭くなり、ふと左側を見やると崖になっている。渓谷になっているようだ。

対向車がたまに来ると、落っこちそうでヒヤリとする。

 

 

最初は特に何も言わなかった母親や妹もそんな状況を見てか、「引き返そう」とぶーぶー言い出しはじめた。

 

まさかここまで来て引き返せるわけがない。

 

逆に父親はと言うと、最初こそぶつくさ言いながら運転していたが、楽しくなってきたのか母親たちの抗議を聞き流し、ひたすら山道を登っていく。

父親も男のロマンというか、冒険心をくすぐられてしまったらしい。

 

 

しばらく進んでいくと、目の前にトンネルが現れた。

中は真っ暗。電気の一つも点いていない。

 

すでに夕方とは言え、おそらく昼間でも真っ暗だろうと思われるほどの暗さで、不気味さすら感じる。というか、普通に怖い。

 

母親たちは、それ見たことかと喚き散らすが、父親は驚きこそすれど我関せずとばかりに車をずんずん走らせる。

 

妹は

「『千と千尋の神隠し』に出てくるトンネルみたい」

と言っていたが、強ち間違いではない。

本当に異世界へ迷い込みそうな雰囲気である。

 

しかし、無事に異世界に入り込むこともなくトンネルを抜け、さらに10分ほど行くとひらけた場所に出た。

ちょっとしたキャンプ場になっているようだ。

 

駐車場脇にログハウスが建っていたので、さっそくお風呂に入れるかスタッフの人に聞いてみると、入浴自体は24時間いつでも入れるそうだ。

ただ、電気がないので夜に入るときは気をつけてくださいと言われた。

 

母親と妹はすっかり機嫌が悪くなり入浴しないというので、温泉へは父親と2人で向かった。

 

温泉はさきほどのログハウスから歩いてすぐのところにあった。

佇まいはお世辞にも綺麗とは言えないが、逆にそれが隠れ家っぽくて秘湯感を演出している。

 

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内部ももちろん綺麗さはなく、まるで汚い市民プールの脱衣場のようだ。

というか、狭いし暗いしでよく分からん。

 

ちゃちゃっと服を脱ぎ、据え置きしてあった籠に服を入れ、さっそく温泉へ向かう。

 

 

そこに広がっていたのはエメラルドグリーンの湖!

温泉はその湖畔にあり、大自然を眺めながら湯に浸かれるというわけだ。

 

浴槽は一つしかないが、秘湯にしては珍しくと男湯と女湯に別れているので、秘湯好きな女性にも安心そうだ。

 

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シャワーなどの水道はないものの、なぜかシャンプーやボディーソープは置かれているので身体を洗うことはできる。

そういうエチケットに配慮した秘湯はわりと珍しいように思う。

 

 

湯からはほのかに硫黄の香りがし、泉質も悪くはなさそうだ。

 

エメラルドグリーンの湖がなんだかエキゾチックにも思え、温泉に浸かりながらそれを眺めていると自然と心が落ち着く。

 

建物の外観や脱衣所からは想像もつかないような絶景。

浴槽もけっこう広いので、ゆったりと浸かることができる。

 

お湯の温度は少し高めではあったが、熱くて入れないほどではなく、熱めの温泉好きな自分としてはちょうどいい温度だった。

 

山奥だし近くにも電気はないとのことだったので、夜に来たら満点の星空を見上げながら湯に浸かれるのかもしれない。

おそらく本当に真っ暗なので少し勇気が要るかもしれないが。

 

 

今回、夕方だったのと母親と妹が不機嫌だったこともあってゆっくり浸かることはできなかったが、面白い温泉を見つけられて良かったと思う。

 

 

少し山奥に位置しているので、多少アクセスには不便ではあるが秘湯好きとしては満足のゆく温泉なのではないかと思う。

 

ちなみに、父親は入浴中にアブに刺されて痛がっていたので、虫には注意した方がいいかもしれない。実際、脱衣所にもそれらの虫に注意するようチラシが貼られていた。

 

それこそ秘湯ならではといった感じではあるが、一応気を付けておいた方が良いだろう。

 

まあ、虫やある程度の不衛生さを気にする方にはあまりお勧めはできないのかもしれない。

ただ、虫がいなくなる冬には温泉どころか道路自体も通行止めになってしまういので注意したい。

 

その期間限定感もそそるわけだが。