宮崎&大分 ひとり秘湯めぐり紀行
数年に一度のシルバーウィーク。
今回はそれを利用して3泊4日の宮崎&大分ドライブ旅行をしてきた。
一人でずっと下道を運転してたし、車中泊だったこともあって割りとハードめな旅行となった。
昨年の10連休ゴールデンウィークにも九州一周旅行をしたわけだが、悪天候や時間的な制限もあって観光を断念した所があったので、この旅行でリベンジしようというわけだ。
それら観光地を巡りつつ、独断と偏見で選んだ秘湯っぽいひなびた温泉に寄り道。
そこで、あんなラッキースケベ的なイベントに遭遇するとは思わなかった…
オオサンショウオと奇界遺産
朝9時に山口を出発し、約1時間後に九州へと無事上陸。
初日は観光らしい観光はせず移動ばかり。
今回の旅行は宮崎観光を主な目的にしてるので、とりあえず先を急ぐことにした。
とはいえ、ずっと運転しているのもしんどいので途中で少しだけ寄り道。
宇佐市院内町の石橋をみたり、道の駅でオオサンショウオをみたりした。
サンショウオはいつか見てみたいと思っていたが、想像以上のデカさ。
1メートル以上もある両生類とは初のご対面である。
ナマコ的な可愛さを期待していたが、頭のイボイボから臭い液を出すらしいし、その風体はかなりのハードボイルド。
なんとも言えない存在感を発揮していた。
次に向かったのは白鹿権現。
クレイジージャーニーでも取り上げられていた佐藤さんが本で紹介していた神社で、数ある奇界遺産の一つだ。
山奥の薄気味悪い道を進み、たどり着いたのは川。まるで三途の川のようだ。
橋を渡り鳥居を潜るとすぐさま崖のような斜面が目の前に現れ、鎖を伝って上へ登っていく。
地面の石はコケで覆われており、用心して進まないと滑り落ちそうになる。
距離自体はあまりなく5分ほど登ると到着したが、けっこう険しい道のりである。
実際にたどり着いてみると予想していたよりは、こじんまりとした印象。
しかし、周囲には鹿の骨が大量に並べられており、すでに夕刻だったこともあり不気味な雰囲気が漂っている。
崖の窪みというか、洞穴のようなところに祠があって中に入ると真っ暗だ。
日本古来のアニミズム的信仰なのだろうか。なかなか独特な雰囲気の神社である。
そうこうしているうちに、どんどん日が落ちてきた。山の日落ちは早い。早く戻らねば。
当然ながら観光には不向きな神社であり、悪ふざけで入ったらなんだか祟られそうだ。
そんなことになったら嫌なので、手早く祠に祈りを捧げて山を下りることにした。
初日は、こんな感じで終了。
その後、宮崎県へと入り廃線跡の日之影温泉や天岩戸神社近くの飲食店に行きカレーラーメンなるものを食し、適当な道の駅で夜を明かした。
馬ヶ背とか青島神社とか
2日目は、宮崎県内の主要観光地を巡った。
まずは昨年のGWにも訪れた天岩戸神社へ。
前回は訪問時刻が遅かったせいで御神体の天岩戸が見られなかったので、再チャレンジすることにした。
神主さん?の案内で御神体を拝謁。
思いの外あっさりと5分ほどで終わってしまった。まあ、神話の世界を味わえたので良しとしよう。
次に向かったのは馬ヶ背。
馬ヶ背も去年、悪天候のせいで断念し来られなかった場所だ。
「叶う」の文字に見えるクロスの海や水平線が眺められる日向峠が有名で、宮崎北部の名所のひとつと言える。
今回は天気が良く遠くまでよく見渡せる。適当にお願い事をして、日向市をあとにした。
その後、海岸沿いに祀られた大御神社や道の駅の舟出温泉、名物のちりめん丼を食したりしつつ、宮崎県を南下。
本旅行の目玉のひとつ、青島神社へと到着した。
島の周辺には、いわゆる鬼の洗濯岩が見られ見事な景観を作り上げている。
やはり宮崎は南国に近いのか、島内には南方系のツヤツヤとした植物が生えており、境内はまるで東南アジアの寺のようだ。
また、島の手前には青島ビーチパークという、これまた南国チックなマーケットがあり、さもリゾート地に来たかのような雰囲気。
のんびりとした空気感が周囲を覆っていた。
2日目はこれにて終了。この日は特別面白いことはしていない。
名物のチキン南蛮や青島温泉に入り、オーシャンビューが眺められる道の駅で夜を過ごした。
夜中に見た星空がとても綺麗だった。
飫肥城跡と延岡の秘湯
3日目は水平線から昇る太陽を見て気持ちよく起床。
すぐさま鵜戸神宮へと向かった。
日南の爽快な海岸沿いを進み、8時頃に鵜戸神宮へ到着。さすがに人はあまりいない。
穴に向かって投げたら願いが叶うという運玉を見つけたが、一人で朝っぱらから一喜一憂するのも虚しいのでやめた。
その後、同じ境内にあるものの穴場スポット扱いになっている波切神社にも訪問。ゲームでいう裏面、やり込み要素的な神社だ。
道中はあまり整備されておらず、到着した洞穴も波が叩きつける音が少し怖い。
海沿いの神社というのは、なんとなく冒険感がある気がある。鵜戸神宮は完全攻略だな。
本丸には、もののけ姫に出てくる森のような神秘的な雰囲気が漂っており、心が安らいだ。
城下町をぶらつきつつ、名物のおびてんを食べたりして宮崎観光は一通り終了。
その後、進路を北へと向け延岡市まで戻ってきたところで、祝子川温泉という秘湯があるということが分かったので立ち寄ることにした。
ところが、その道中はかなりの山奥。
街のパンフレットに載っていたくらいなので、そうは言っても気軽に入れるだろうと思っていたので、30分以上かかる山道はさすがに疲れた。
それでも、大自然の山々を眺めながら入る温泉は気持ちよく、来てよかったと感じた。
混浴温泉でラッキースケベ
道の駅佐賀関で夜を過ごし一路、別府へ向かう。
大分周辺には前々から行ってみたい温泉をGoogleマップにピン打ちしてあったので、今日はそれらを巡りつつ帰宅する予定だ。
別府最古らしいひなびた雰囲気の谷の湯や午前中しかやっていない鉱泥温泉、湯布院周辺の塚原温泉や、加勢の湯などを巡った。
そんななか訪れた湯布院にある下ん湯で、それは起きた。
下ん湯は湯布院の商店街を抜け、金鱗湖の岸辺にひっそりと立つ茅葺屋根の温泉だ。
おそらくここに温泉があること自体、観光客の多くは気付いていないだろう。
皆が金鱗湖に足や目を向けるなか、ひとり逆方向の下ん湯へタオル一枚持って入っていった。
引き戸を開けると中に3人ほど人がいた。
しかし、その後ろ姿のひとつが女の人のように見える。…マジか。
自分の裸を見られること自体に羞恥心はあまりないので、ささっと服を脱ぎ早速入浴。
洗い場はないので、適当に掛け湯をして温泉に浸かった。
下ん湯は浴槽が2つあり、一つは屋内もう一つは露天風呂になっている。
ひとまず屋内側の温泉に浸かり一服。
あまり広くはないので自然と女性が目に入ってしまう。
カップルなのだろうか。おじさんと若い女性が一緒に露天風呂に入って談笑している。
ときおり女性がこちらを向くので、裸が見えてしまう。童貞には少し刺激が強め。
女性の裸を生で見たのなんて、子どもの頃母親と一緒に風呂に入ったとき以来だ。
彼女には裸を見られる羞恥心はないのどろうか。
つとめて平静を保つようにはしたが、何かの拍子に直視してしまうと反応してしまう。見たい気持ちと背徳感のせめぎ合いが脳内で勃発。
けっこう胸大きいし、あそこも剃り上げていた。我ながらまあまあガッツリみている笑
下ネタでしかないが、興奮しそうになる愚息をなだめすかし、純粋に温泉を楽しんだ。
せっかくだから、もうすこし見ても良かったかな笑
おわりに
今回の休みは天候に恵まれ良い旅行になったと思う。
いままでも混浴温泉に訪れたことはあったが、まさか本当にあんなイベントに遭遇するとは思わなかった。
別にそこまで不純な動機をもって巡っていたわけではないけれど、より魅力的に思えてきた笑
いや、そんな下心を持っていてはだめだ。
紳士たるもの清純な心をもって温泉を楽しもう。
またゆったりと温泉旅したい。