ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

GW九州一周 珍道中!〈4日目〉

今日は平成最後の日。

有終の美を飾りたい…ところではあるが、まずは昨晩の後始末を付けなければならない。

 

うっかり車のライトを消し忘れたまま寝てしまい、バッテリー上がりを引き起こしてしまったのである。

 

最後の最後までトラブルに見舞われる平成だった。

 

 

鹿児島観光②!

1.鹿児島市内めぐり(9:30頃)

平成ラストデー。

まず最初に行なったのは、ガソリンスタンドへの電話だ。

 

バッテリー交換してもらわないことには先へ進めないので、近くのガソスタに救助要請をした。

 

しばらくして、作業員の人が来てくれて車にケーブルを繋いでくれた。

やっとエンジンが掛かる。

 

しかし、このままでは次に停まった時にまた動かなくなってしまうので、バッテリー交換をしてもらうべく1km先のガソスタまで車を走らす。

 

 

ガソスタの待合室で待つこと約一時間。

バッテリー交換が終わったらしい。

出張費、施工費、バッテリー代あわせて18,000円ほど。

 

背に腹はかえられないとは言え、辛い出費には変わらない。それだけあれば、十分立派な宿に泊まれる。

 

何のために車中泊を貫いているのか分からなくなってきた。まじで泣ける。

 

 

気を取直して、鹿児島市内へと向かう。

鹿児島には路面電車が走っていて、なかなか面白そうな所だ。

 

いろいろと巡りたいところはあるが、まずは西郷隆盛が自決したという洞窟を目指す。

 

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さっそく西郷さんがお出迎え。

西郷像の傍の立て看板にも、歓迎の挨拶が鹿児島弁で書かれている。

 

せっかくなので読んでみる…が、さっぱり分からない。

鹿児島弁は方言がきつくて分かりづらいとはきくけど、ここまでとは。

文章で見てもニュアンスでしか理解できない。さすが鹿児島。

 

 

洞窟の中に入ってみると、西南戦争における西郷隆盛の最期について書かれた説明パネルが設置されていた。

昨年の大河ドラマでは彼が主人公だったので、自分も総集編だけ観て最低限の知識を得ていた。しかし、最期をどのように迎えたのかはよく分からなかった。

 

今回、簡単ではあったが彼についていくらか知ることができた。そして、彼がどれほど人に慕われていたのかを垣間見ることができたように思う。

 

 

洞窟自体も立派なものだ。

てっきり壁はコンクリートなどで固められているのだろうと思っていた。

しかし、予想に反して、壁面の土が剥き出しになっている様には少なからず驚いた。

 

鹿児島県民は心から西郷隆盛を尊敬しているんだなと感じた。

 

 

そうこうしているうちに、雨が強くなってきた。 ゆったりと鹿児島観光するには少々辛い。

 

しかも、昨晩のドタバタの最中で後輩くんは何処かに傘を忘れてきてしまったらしい。

鈍くさい…。人のことは言えんけども。

 

足下はぐしょぐしょ、男同士で相合傘という状況で鹿児島を観光して回るとなると、かなり辛い。

 

実際、雨の中を歩き回るのはかなり骨が折れる。

 

 

話し合いの結果、鹿児島市内の観光は今回諦めることになった。

かなり悔しいが、また来るとしよう。

 

 

2.吹上温泉(11:20頃)

 

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鹿児島市街を離れ、南方にある吹上温泉という所にやってきた。

西郷隆盛も来たことがあるらしく、その玄関口には湯船に浸かる西郷さんが出迎えてくれた。

 

数ある温泉旅館の中で、今回訪れたのは中島温泉旅館。

ガイドブックで、いい雰囲気の温泉写真が載っているのを見て釣られた。

 

建物自体、歴史を感じられるような趣きあるたたずまいだ。

屋内もアットホームな休憩室があったり、落ち着いた雰囲気が漂う和風の廊下があったりして、なんだか座敷わらしでもいそうだ。

 

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さっそく券売機で入湯料を支払い、温泉へ入る。

 

浴室は至ってシンプル。

なぜか壁面にウミガメの絵が描かれているが、それ以外は一般的な温泉といえる。

 

しかし、この温泉で特筆すべきは、その温度。

めちゃくちゃ熱い。

 

最初、足を浸けたときはあまりの熱さに無言で浴槽から出てしまった。

意を決して入るもなかなか慣れないし、むしろ次第に痛くなってくる。一体、何度あるんだ?

 

何回か入っているうちに全身浸かれるようにはなったものの、1分が限界だ。それ以上は、確実にゆでダコになる。

 

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逆にその熱さが癖にならなくもないが、ゆったりと寛ぐには向いてない。

浴槽が2つあり、片方はぬるめに設定されているものの、そちらも割と熱い。

 

ここの温泉に入れたら、たいていの熱風呂には対応できると思う。

さすが西郷さんといった感じだ。

 

そうは言っても歴史ある温泉。

熱い熱いと言いながらも、心ゆくまで湯浴みを楽しんだ。

 

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3.知覧(13:50頃)

次の目的地は、神風特攻隊が飛び立った場所として知られている知覧。

もちろん、その資料館を訪れるのが目的だ。

 

 

途中、九州で唯一残っているという「うどん自販機」に寄ったり、道の駅で「さつま揚げ」改め「つけ揚げ」を買い食いしたりして向かった。

 

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雨が降ったり止んだりする不安定な天気のなか、昼過ぎに無事到着。

 

いざ平和学習。

 

 

さすがに有名な資料館なだけあって、こんな天気でも訪問客は多い。

すごく混雑しているというわけでもないが、晴れの日だったらすごいことになっているだろう。特に夏とか。

 

 

まず目に入ったのは小屋のような建物。

えらく地面に埋もれるようにして建っている。

 

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そこは、三角兵舎と呼ばれる建物。

特攻に赴く兵士が最後に仲間たちと過ごした場所なのだそうだ。

中には展示用だとは思うが、布団が並べられていた。

 

やけに屋根が低いのは、敵であるアメリカ軍に上空から発見されにくくするためなのだという。

 

 

建物の中を抜け、資料館へ。

 

館内では主に、特攻で命を散らした兵士たちの遺書や、それにまつわる品々な展示されている。 

なかには、かなりショッキングなものや胸にグッと突き刺さるようなものも多数あった。

 

あいにく全てを読んでいては時間が足りないし、実際に割愛していても見られなかったものもたくさんあった。

この資料館の特徴は、戦争についての知識だけではなく、実際にそれに翻弄された市井の人々の声を聞くことができる点だと感じた。

 

あえて、ここで何の経験もない自分が戦争について語る必要もあるまい。

若くして命を燃やした彼らに冥福を祈りたいと思う。

 

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4.日本最南端の駅(17:30頃)

知覧を後にして指宿へと向かう。

知覧は武家屋敷も有名らしいが、時間が時間ということもあって渋々諦めた。

 

 

指宿といえば砂風呂で有名な温泉地。

今回、ここを訪れたのもそれが目的だ。

さすがにこの時間ではやっていないだろうとは思うが、後輩くん情報によると砂風呂のほかにも風情ある温泉がいくつかあるのだという。

とりあえず、そこへ向かう。

 

 

その道中、何やら面白そうな看板を見つけた。

「日本最南端の駅」?

 

せっかく九州の南端まで来たのだ。

行ってみよう。

 

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立ち寄ったのは西大山駅

JRの最南端駅なのだそうだ。

 

遠くには、薩摩富士の異名をもつという開聞岳を望むことができる。

今日はあいにく天気が悪いので、半分くらい上は雲で覆われてしまい全貌を拝むことはできない。

 

あまり立派な駅ではないが、有名な観光地なのか意外に人が多くいた。

 

 

地元の人が言うには、線路に降りてまで写真を撮る人がいてよく警察に捕まっているのだそうだ。

近くに住む人が見つけ次第、通報するのだという。

 

…なぜか何回もその話をしてくれた。

なんで、そんなに脅してくるの?

別に降りないから。

 

 

とりあえず、言われた通りホームから降りることなく、普通に開聞岳と「最南端の駅」標識を写真に収めた。

 

変に恐怖心を植え付けられた最南端駅だった。

 

 

5.浜児ヶ水温泉(18:00頃)

目的地の温泉に着いた。

よく分からないが、日本一安い温泉を自称しているのだそうだ。

 

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中は至ってシンプル。

よくある銭湯スタイルだ。

 

中もそう変わったところはない。

地元の人が集まる憩いの場所といった感じなのだろう。

 

後輩くんは地元の人と何やら世間話をはじめた。

おそらく、そうやって雑談をするような場所なのかもしれない。

 

自分は面倒くさいので、あえて誰かに話しかけることもなく、ゆっくりと温泉を楽しんだ。

 

後輩くんが話している人たちの話を聞くに、すぐ近くの砂浜でも砂風呂を楽しもうと思えば可能ではあるらしい。

つまり無料の砂風呂だ。

 

天気が悪いのでどうしようもないが、スコップさえあれば自分で風呂を楽しめるのだそうだ。自作の風呂に入れるなんて楽しいだろうなあ。

 

 

温泉には地元の人だけでなく、観光客も多く来る。

自分たちが出発した山口よりも、もっと遠くから来た人がたくさんいる。

 

その体力と行動力には驚かされる。

この旅が終わったあと、自分も一人ででも旅をしたいものだ。

 

 

6.温たまらん丼を食す(20:30頃)

指宿市街に到着。

名物らしい温たまらん丼というものを食べることにした。

 

立ち寄ったのは地元でも有名だという鹿児島の郷土料理が食べられるお店。

順番を待っていると

「あーっ、うまかったあ」

と言いながら出てくるお客さんがいた。

そんなに美味しいのだろうか。期待が膨らむ。

 

海鮮が美味しいというので、あわせてカツオのタタキも注文した。

 

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んー、まあ美味しい。

美味しいのだけど、めちゃくちゃというわけでもないというのが自分の感想だ。

温たまらん丼にも、店によってバリエーションがあるらしい。

 

たまたま自分には、あまりしっくりこなかっただけなのかもしれない。

 

また、そのうち遊びに来ることもあるだろう。

その時に、自分の好みに合った温たまらん丼を探したいと思う。

 

 

7.村之湯温泉(22:00頃)

この日、最後に向かったのはまたも温泉。

平成最後の禊だ。

 

ネットで調べたところ22:30までと書かれていたので滑り込みを覚悟していたのだが、親切な番頭のおじさんが何時までいても大丈夫といってくれたのでお言葉に甘えることにした。

 

受付のところには可愛らしい看板猫が2匹もいて、そこも魅力の一つに数えられると思う。

 

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建物の中に入ると脱衣所があるのだが浴室との仕切りはなく、自由に行き来できるようになっている。

 

浴槽の底は木の板が敷かれていて、何とも言えない安心感がある。

西郷さんも来たことがあるらしく、建物以外は当時のままなのだそうだ。

お湯は少し熱め。

 

 

最初こそ人がいたものの、夜が更けるにつれて自分と後輩くんだけになった。

 

脱衣所にはソファが置いてあるので、適当に身体を拭きさえすれば何時でもそこで休憩ができる。

 

 

人がいないのをいいことに、そこで寝転がって軽い睡眠を取ったりした。

 

 

そうこうするうちに夜が更けていき、平成最後の刻が迫ってきた。

平成最後の瞬間は、産まれたときの姿で迎えることになりそうだ。

 

 

そして迎えた時代の節目。

温泉に浸かりながらユーチューブで渋谷のカウントダウンを眺めながら迎えた。

 

なんだか新年を迎えたような気分だ。

思わず後輩くんに

明けましておめでとう、と言ってしまった。

あながち間違いではないのかもしれない。

 

 

改めて生まれ変わったとも言える。

自分たちの青春時代の代名詞だった平成が終わり、少なからず社会人として臨まなければならない令和が始まる。

 

これを機に、どうなりたいとか全然考えてすらいないのだけど、まあそこそこに頑張っていけたらいいなと思う。

 

 

しばらくして、湯から上がり番頭のおじさんと少し話した。

ハッピーニュー令和!なんか言ったりして。

 

駐車場で寝泊まりしてもいいと言ってくれたので、本日の寝床はそこにさせてもらった。

 

 

新時代の幕開け。

初日の明日はどんな一日になるだろうか。

 

 

TO BE CONTINUED.