ゆとり世代のボッチが送るお気楽生活日記。

ぼっちの気まぐれ紀行

ゆとり世代のコミュ症が綴るお気楽日記

GW九州一周 珍道中!〈5日目〉

暦は5月。

ついに新しい時代が始まった。

我らが平成時代が終わってしまった…。

 

昨晩は温泉に浸かりながら、新元号を迎えるという面白い体験をしたわけだが、今日は令和初日。

「元旦は一年の計」という言葉もある。

幸先よい一日を過ごしたいと思う。

 

 

鹿児島観光③!

1.本土最南端、佐多岬(9:50頃)

鹿児島に入って3日目。

昨日は薩摩半島を主に巡ったので、今日は大隅半島に渡って観光する予定だ。

 

相変わらずあまり天気はよくない。

しかし、指宿に来たからには砂風呂に入りたいので、早起きして施設に向かう。

 

 

さっそく車を走らせ、海岸線を進んでいく。

その途中、大隅半島へ渡るフェリー乗り場を見つけた。

 

GWだし、さぞ混むことだろう。もし整理券を配布してあるならもらっておこうということで少し立ち寄ることにした。

 

 

この時点で、まだ6時半。

すでに沢山の車が並んでいた…。

 

警備のおじさんに聞くと、今後ますます乗客が増えて何時間も待たないといけない可能性があるらしい。

 

 

乗り場に立ち寄ったのは幸か不幸か。

このまま指宿で砂風呂に入っていたら、一日中ここで足止めをくらうことになりそうだ。

そうなってしまうと、大隅半島に渡っても素通りしなくてはならない必要がある。というか、その場合はもはや船で渡る必要すらない。

 

 

どうしよう…。非常に困った。

そもそも砂風呂自体、かなりの時間待たされると考えた方がいい。やはり九州一周を目標にしている以上、足止めを食らうことは避けたいところ。

苦渋の決断である。

 

 

審議の結果、砂風呂を諦めて大隅半島へ渡ることになった。

まさに断腸の思い。かなり悔しい。

 

どのみち鹿児島市街も殆ど観光できていない。かなり名残惜しいが、また来ることを誓って指宿を後にすることにした。

 

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30分ほどの船旅を経て、大隅半島へ上陸。

一路、半島の南端もとい本土最南端だという佐多岬を目指す。

 

はっきり言って、個人的には行っても行かなくても構わないのだが、後輩くん曰く、その岬を目指す人が多いらしい。

 

そう言われると弱い。

右に倣えの精神がDNAに染み込んでいる日本人の悲しい性だ。

 

せっかく九州一周しているのだし行ってみようと思う。

こういう機会でもないと、むしろ行かないかもしれない。



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フェリーを降りて車を走らせること30分。

ついに、本土最南端にたどり着いた。

先端付近は、ジャングルっぽい林の中を進んでいく。やはり南端なだけあって植生も熱帯系のものが多いのだろうか。

 

しばらくして、大きな石碑のようなものをみつけた。「本土最南端」と銘打たれており、木々の間から海が見える。

イカーがたくさんいて、写真を撮っていたので自分たちも便乗した。

 

 

道はまだ先にも続いていて、何かがありそうだ。

しかし、車が混んでいるようなので、とりあえずそこに車を停めて歩いて先に進む。

 

ほんの数十メートル歩くと、開けた場所にでた。ここがゴールらしい。

 

大きな南国っぽい木がお出迎え。

キジムナーでも出てきそうな感じだ。

 

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端まで行くと、東シナ海が望める展望台があり、大海原を眺めることができる。

 

あいにく今日は曇っているが、晴れた日には屋久島や種子島も見えるのだという。

 

近くには道の駅もあり、最南端に関連したグッズが販売してあった。

レジでは、東西南北の端を踏破するスタンプ帳なんかが売ってあり後輩くんは買っていた。

端攻めする気らしい。

 

 

屋内では、何十年も前にこの近くに移り住んだ人の苦労話の記事が展示されていた。

何か感動系の話が書かれているのかと思い読んでみることにしたのだが、思っていたのと全然違った。

最初から最後まで、ここは不便だと文句を言っているだけ。

 

なんでこんな記事を展示しているのか不思議だ。

てっきり、何だかんだ郷土愛に目覚める話かと思ったのだけど。

 

 

しかし、実際この辺りは整備されるまでジャングル状態でかなり不便だったらしい。

地元の有力者が、ここを観光地にするべく先ほど走ってきた道を整備したらしく、その時に南国感を抱いてもらえるよう街路樹を植えたのだそうだ。

 

ジャングルっぽい森はただの演出なのだろうか。色々カオスすぎてよく分からん。

 

 

辺りをうろうろしていると、歩いてまだ先に行けるようだ。よく見たら、岬の先に灯台のほかに建物もある。しかし、意外に距離はありそうだ。

 

雨が降って来たこともあって、今回はここで引き返すことにした。

後輩くんは、またここに来ると行っていたが、電車も通っていない以上なかなか難しいと思う。

 

何はともあれ、令和初日に本土最南端に来られたのは記念すべきことだと思う。

 

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2.菅原神社&漬け丼(12:30頃)

雨が降ったり止んだりと、ぐずついた天気が続く。

 

とりあえず、佐多岬を後にしてコバルトブルーの景色で有名な滝を観に行った。

しかし、天候は悪く滝の水量も多いことから近くに行けず、ただ単に轟音を立てて流れる滝を見るに終わってしまった。

ついてないなあ。せっかく来たのに。

 

仕方ないので、ひたすら桜島を目指して車を走らせる。

 

 

その途中、少し面白そうな神社を見つけたので少し立ち寄ることにした。

 

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その名も菅原神社。

名前の通り、菅原道真を祀った神社のようだ。説明看板を読んだのだが、いまいち道真さんとの縁がよく分からない。

 

しかし、この神社の特徴は他にある。

参拝するにはロッククライミングしなくてはならないのだ。

 

浜辺に鳥居があり、少し歩くと小高い丘にたどり着く。社殿はその上にある。

 

 

写真では分かりにくいが、そこへと続く階段はかなり急。

そのため、階段にはロープが設置されており、参拝するには崖みたいなところを登っていく必要がある。冒険してるみたいで思わず童心に帰る。

 

有名な神社なのか否か定かではないが、面白い神社を見つけることができた。

 

 

昼時間になってきたので、そこから10分ほど車を走らせ昼食を取ることにした。

 

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注文したのは、つけ丼。

待合室に地元の小学生が書いたと思われる新聞が何枚か置いてあって、そこにオススメメニューとして紹介されていたからである。

 

人気のお店らしく、席に座るまでかなり待たされたが、海岸沿いに建っているだけあって魚が美味しく、特に煮付けはなかなか良かった。

 

店内の雰囲気も漁師店といった感じで、活気があった。

 

 

3.テイエム牧場温泉(14:20頃)

次に向かったのは温泉。

後輩くんによると、かなり個性的で面白そうな温泉だという。

 

名前からして山の中にありそうだが、場所は海岸沿い。大々的に宣伝しているわけでもないので少し分かりづらかった。

 

車を停め、堤防みたいなところを少し歩くと受付がある。

どう見ても近くに牧場があるようには見えないが、入口自体は何となく牧場っぽくはある。受付を済ませて、庭園の中を突っ切り温泉へ。

 

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浴室への扉を開けてびっくり。

そこには鍾乳洞のような世界が広がっていた。これは、すごい。

 

よっぽど泉質が濃い成分なのだろうか。

浴槽には黄土色をした鉱物のようなものがびっしり付着している。

浴槽内に設置された木製の柱や手すりにも張り付いていて、触ってみると石のように固い。というか、もはや完全に石。

 

もちろんお湯自体も、その成分を含んでいるためオレンジ色に濁っていて、浴槽の底が見えない。

底にも成分が付着しているのか、床は凸凹していて、本当に洞窟の中に入っているようだ。

水温はぬるめ。

 

建物自体もなかなか味のある雰囲気。

はっきり言うとボロい。木でできた骨組みがむき出しだし、壁や屋根はトタン。

 

海岸に建っているので、台風とかで強風に煽られても大丈夫なのだろうかと少し心配になってしまう。

実際、今日は風が強いのでトタンがバタバタいっている。

 

 

しかし、それも一つの味。

平地にあるとは言え、ここはかなり秘湯感が漂っている。

しばらくして、子どもづれの家族が来たが、この冒険チックな温泉はさぞ面白いんじゃないだろうか。

 

 

風呂から上がり、受付や地元の人と少し話をした。

 

そこで初めて、この奇妙な名前の温泉について知ることができた。

 

この温泉近くに牧場があって、そこに有名なテイエム何とかという名前の競走馬が昔いたのだそうだ。

変わった名前の温泉だと思っていたが、そこに由来しているらしい。地元民よ、競馬好きすぎるやろ。

 

 

また、泉質はやはり濃いそうで、温泉を通すパイプを一年で入れ替える必要があるのだという。何となく、すごく身体に良さそうな気がしてきた。

 

記念にパイプに付いていたという付着物の石のカケラをもらい、温泉を後にした。

 

 

4.桜島観光(16:00頃)

やっと桜島へ到着。

しかし、天気が悪くその雄姿を見ることはできない。

 

ひとまず島の南沿岸部に沿って、西へ向かうことにした。

 

 

やはり、火山地帯は植生が違うらしい。

島の中に入れば入るほど針葉樹が増え、広葉樹はほとんど姿を消す。葉っぱが燃えてしまうからだろうか。

 

途中、展望台を見つけたので立ち寄ってみた。

 

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遊歩道に入って早々、針葉樹と溶岩が織りなす林に突入した。

なんだかジュラシックパークみたいだ。

 

地面には火山灰と思われる黒い砂のようなものが大量にあって、少し触ってみる。

雨で濡れていて、いまいち普通の砂と違いがよく分からなかったが、初の火山灰。感動の対面である(?)。

 

そんな野性味溢れる遊歩道を歩いていくと、やっと火山が見えてきた。

と言っても、山頂付近は雲で覆われており、見えるのはまだ麓部分のみ。大きいのだろうが、全体像がよく分からない。

 

 

すでに16時過ぎ。

あまりゆっくりもしていられないので、駐車場脇にあった建物内のパネルをざっと見て、その場を後にした。

 

 

次に向かったのは、桜島を観るのに最も近い湯之平展望台。

閉館時間が迫っているので、車をぶっ飛ばす。

 

しかし、残念ながら、ここでもその姿を観ることはできなかった。

むしろ、雲が近くなって余計に見えづらくなった。カメラに収めようにも雲しか写らない。

 

閉館時間には間に合ったので、売店や説明パネルをざっと見て展望所を後にした。

せっかく急いで来たのになあ。

 

 

仕方なく再び麓に下りて、近くに桜島ビジターセンターなる施設があるそうなので寄ってみることにした。

しかし、そこも閉館時間ぎりぎり。受付の人に5分だけという約束をして中を見学させてもらった。

 

館内では、桜島の成り立ちはもちろん、その影響や植生などを学ぶことができる。できることなら、もっとゆっくり見学したかったが仕方ない。

 

ここでは、簡単に桜島の歴史や植物がどのようにして生えているのかを学んだ。

 

 

近くには公園があり、センターを出たあと少し散策してみることにした。

園内では錦江湾が望め、足湯もある。

 

一般的な海岸沿いの公園と違い、ゴツゴツとした溶岩が並ぶ散策道は桜島ならではと言える。

 

 

気づけば天気が回復しつつあり、錦江湾は夕陽に照らされ綺麗に輝いている。

そうこうするうちに、桜島が見えてきた。

 

もう少し早く晴れてきて欲しかったが、最後の最後に鹿児島の目玉というべき桜島を見られて良かった。

 

 

その後、道の駅に立ち寄り桜島大根を見たり、長渕剛像を見たり、火山灰に埋もれた鳥居を見たり、と夕暮れが迫るなか急ぎ足で桜島観光をした。

今度来るときは、是非ともゆっくり観光したい。

 

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5日目の終わりに

その日、最後に訪れたのが江ノ島温泉。

錦江湾沿岸に建っている。

 

取り立てて特徴のある温泉ではないが、昔ながらのシンプルな温泉で、風情がある。鹿児島では、こういったタイプの温泉が多いのかもしれない。

 

地元の人が集まる憩いの場になっているようだ。

 

温泉から上がると、海風が心地よい。

そこには、昼までの暴風雨が嘘のように、穏やかな錦江湾が広がっており、自然と穏やかな気分になる。

 

今回の雨にはいろいろと迷惑をかけられたが、最後に桜島も見られたので良しとしよう。

終わりよければ全て良し。

 

明日からは天気がよくなりそうだ。

しっかりと体力を回復させて、今度は九州の西側を攻めることにする。

 

 

TO BE CONTINUED…